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by wxy117

戸建て住宅と賃貸住宅

なぜ戸建て住宅なの??- コラム: MSN マネー
http://money.jp.msn.com/loan/columns/columnarticle.aspx?ac=fp2010083100&cc=07&nt=07


なぜ戸建て住宅なの?
2010年08月31日


戸建て住宅購入と賃貸住宅のメリット・デメリットを考える
 みなさんは、今後の生活設計の中で、戸建て住宅を購入した方がよいのか、賃貸住宅の方がよいのかを悩んだりされてはいませんか。

 今回はそれぞれのメリット、デメリットを2つの視点から考えてみたいと思います。

 最初に実態はどうなっているのでしょうか。総務省の平成20年住宅・土地統計調査の資料によりますと、持ち家が3,032万戸で、住宅全体の61.1%、借家が1,777万戸で、住宅全体の35.8%となっています。

1.ライフスタイルの視点から考えてみます
 家に住む人数そのものが昔と較べると減少しています。
少子化の影響で、昔のような一つの家に三世代大人数の家族が常に住む大家族の時代から、二世代ないしは、子が独立すると一世代だけの小家族へと変遷してきています。
さらに、平均出産数(合計特殊出生率)も1.37人(平成20年度人口動態統計)になり、世帯人数は減少の一途をたどっています。

 つぎに、家は終の棲家ではなくなりつつあることです。高齢化の影響により、寿命が長くなり、高齢になればなるほど介護が必要となる確率が高くなりますが、少子化の下では介護する者の絶対数の不足や経済的な事情で夫婦が働かなければならなくなり、介護をやりきれないことで、老人ホームや介護施設への入所が必要となったりしています(一方で国の介護政策は施設介護から在宅介護へと方針転換がなされており、実態とのミスマッチが問題となっています)。

 上記の内容から、戸建てをせっかく購入しても子が成長して独立してしまうと、夫婦二人になり居室が余ってしまったり、夫婦が施設や老人ホームに入所することで家が必要なくなってしまったり、という問題点が発生することが考えられます。

 賃貸住宅では、家族のライフスタイルに合わせて、夫婦に子が誕生したら、部屋数の多いところへ、子が成長して独立し居室が余ってしまうなら、もう少し狭めの賃貸住宅に引っ越すことが可能で、その分家賃も増減しやすく経済的には合理性があるといえます。

 しかし、高齢になればなるほど地縁の関係は深まっていきますので、戸建て持ち家の方は精神的に安定した暮らしができます。
賃貸住宅で家族数の増減に合わせて転居をしたりすると新しい環境になじめないなど精神的な不安定さが起こる可能性があります。
したがって、経済的合理性を重視するなら賃貸住宅で、精神的な安定を重視するなら戸建て持ち家との考え方もできます。

 また生活の満足感という面では、戸建て住宅取得で特に注文住宅の場合には、自分の理想にあった思い通りの間取りや収納が作れるので心豊かな生活をおくることができますし、増改築も自由に行えます。
賃貸住宅の場合には、なかなか思い通りの間取りの家を借りることが難しいのと、もともと戸建ての賃貸住宅が少ないのも確かです。
部屋内の改造が基本的にはできない(大家さんの許可を得れば大丈夫ですが)ので自由性に欠け、不満足な生活になる面はあります。

2. お金の視点から考えてみます
 住宅を購入し、住宅ローンが払い終われば住宅は資産として手許に残りますが、賃貸住宅では家賃を払い続けるだけで何の資産も残らないから住宅購入がよいという考えを持つ方がいらっしゃると思います。
また家賃並みのローンであれば絶対住宅購入の方が得と考えている方もいらっしゃると思います。
それぞれもっともと思われる考え方ですが、ここにもメリット、デメリットがありますので、その両者をきちんと把握しておくことが重要です。

お金の面での賃貸住宅のメリット
◇ 固定資産税や都市計画税の税金負担がない
賃貸の場合には建物や土地に関する税金の負担は大家さんが払います。

◇ 建物維持費が不要
建物内の給排水設備や基本的設備の故障や外壁・屋根などが壊れた時にはその修理代は大家さん持ちになります。
よくあるのが、給湯器の故障ですが、借家人に過失がなければ大家さんに申し出て直してもらいます。

◇ 地震や水害などの災害で建物が被害を被った時に転居手段が取れる
災害により住めなくなってしまった時には別の賃貸住宅に転居できます。

◇ 収入の状況に応じて住まいを変えることが可能
家賃の支払いがきつくなったら家賃の低いところへ転居が可能です。

お金の面での賃貸住宅のデメリット
◇ 生涯家賃負担が続く
特に老後の年金暮らしになった時の年金収入に対しての家賃負担率は、現役で働いていた時の収入に対しての比率と較べてなかなかきびしいものがあります。

◇ 現状回復費用がかかる
許可を得て室内の改造をした時には退去時には元に戻して引き渡すという現状回復義務がありますので、その現状回復費用がかかります。

お金の面での戸建て購入のメリット
◇ 資産としての価値がある
建物の資産価値は年数が経つとともに減っていきますが、土地の資産価値については評価額の変動で変わるものの、土地そのものはなくならないので、資産としての価値があります。

◇ 住宅ローン債務に関する死亡時のリスク管理ができている
住宅ローンを組んで団体信用生命保険に加入していて、万が一死亡した場合には、以後のローン債務は死亡保険金で充当されますので、死亡時のリスク管理ができているといえます。

◇ 老後の生活資金が不足した時に活用できる
住宅ローンが終了していれば、老後の生活資金が不足してきた場合には住宅を担保にして生活資金のローンを組んで、夫婦死亡後に住宅を売却して精算することも可能です(リバースモーゲージといいます)。

◇ 貸家にして賃貸収入を得られる
老人ホームや施設に入居せざるを得ない場合には、貸家にして賃貸収入を得ることができます。
貸家として活用するには、その家の居住性、立地や利便性、周辺環境が借りたいと思えるものでないと実際にはむずかしいです。

お金の面での戸建て購入のデメリット
◇ 土地・建物を保持・維持する費用がかかる
取得費用のほかに、取得後に土地・建物を保持・維持する費用がかかります。
代表的なのが、固定資産税・都市計画税と外壁・屋根の塗り替えや給排水設備の老朽化に伴う修繕費用および火災・地震保険料などです。
これを怠ると建物を長く使用することができなくなります。

◇ 資産価値が減るおそれがある
土地の評価額が経済状況などにより下がり、資産価値が減るおそれがあります。
需要と供給の関係なので、急に売る必要があってもほしがる人がいなければ、安くして売るしかなくなります。
そのため、ローンがある方は、ローン残高より低い金額で売れた場合にはローンが残ってしまう、という悲劇が待っています。

◇ 事情の変化に応じて引っ越しをすることが難しい
たとえば、転勤になった時あるいは近所との関係が悪いなどで転居したいと思っても、上記のような状況の場合には売るに売れないことがあります。

◇ 自然災害の被害を被ったときは修復に相当な費用がかかる
最近の自然災害は今までに起こり得なかったことが起きていて、災害とは無縁の土地と思っていても思わぬ被害を受けることもあり得ます。
また、火災、爆発などで建物が損傷することもあり、その場合の修復のために費用と時間がかかります(保険に入っていても、地震保険は火災保険金の上限50%(上限5千万)しか保険に入れませんし、保険給付要件が限られる火災保険もあります)。

 以上、戸建て住宅購入、賃貸住宅とも、それぞれメリット・デメリットがありますので、いろいろな角度から検討されてご自身に合う住宅を選んでいただきたいと思います。
そのためにもお金の面ではライフプランのご相談をされることもひとつの方法と言えます。

T’s FP オフィス 山宮 達也  提供:株式会社イマジネーション
by wxy117 | 2010-08-31 18:25 | 意見は?