これから、どうする?どうなる?


by wxy117
『素敵な宇宙船地球号』

近代建築の主役として強く安全であることを誇ってきたコンクリート。
それが最近、耐震偽装やシックハウスなどの問題で信頼性が失われつつあります。
本来は石よりも軽く、地震にも火にも強いスーパー建材なのですが、戦後の日本では経済性を追求しすぎたあまり、質の悪いコンクリートが乱造され、そのひずみが今出てきているのです。

コンクリートといえば都市と文明のシンボルのように思います。
しかしその歴史は意外にも古く、なんと2000年も昔のローマ帝国時代から使われていました。
例えばコロシアムやパンテオン神殿など、有名なローマ建築の数々はコンクリートの技術によって生まれたのです。
ローマの書物に「もっとも劣った土壌から生まれ、時と共に強固な石塊となる」と歌われているように、当時のコンクリートにはローマの火山から大量に降り注ぐ火山灰「ポッツォーリの塵」が含まれていました。
その灰が強度を保つため、現在まで多くのローマ建築が残されているのです。

自然に大量にあるものを利用して、安全で長持ちするコンクリートを作る。
この古代コンクリートの復活に賭ける人がいます。
人呼んで「コンクリート博士」、鹿児島大学の武若先生です。

日本で灰といえば鹿児島湾のシラス台地です。
ここで2万5千年前の氷河期に激しい火山活動が起きました。
このとき火山から吐き出された軽石と火山灰の巨大火砕流が固まってできたのが、シラス台地です。
若松先生はこの無尽蔵に採れるシラスに眼をつけ、コンクリートを作る材料にしました。
シラスはミクロの細かい粒子で出来ており、粘りがあるため、砂や砂利と一体化しやすく、強度の高いコンクリートが出来るのです。
またシラスコンクリートは強い酸性にも耐えられるため、普通のコンクリートでは難しい、温泉地の橋にも利用されることが決まりました。

ただ同然の塵を、無尽蔵の国産資源に大変身させるという古代の知恵。
2000年の時を超えて、安全で長持ちするコンクリートとして生かされ、私たちの生活を支えています。
今こそ経済優先で突っ走ってきた日本の安全を見直すときです。
この挑戦はまだまだ続きます。

ナレーター: 緒形 拳   ナビゲーター:菊川 怜

NPO建築Gメンの会
鹿児島大学 武若耕司先生の研究室
幼稚園で使われたシラス建材
高千穂(シラス壁・シラス建材)
番組中に使われたクリーム
天元(火山灰クリーム「きんごきんご」)

◎ローマ時代のコンクリート技術
西暦476年、ローマ帝国滅亡。
大量の土木工事や建造物の維持補修が帝国の財政を破綻させたのが一因だという。
そして当時のコンクリート技術もローマ帝国の滅亡とともに消えてしまった。

●海砂問題
コンクリートを作るには良質のコンクリートには川砂が適しているが、戦後の大量採取で一気に不足し、環境破壊を引き起こした。
そこで海砂が使用されるようになったが、塩分を含む海砂は、よく洗わないと鉄筋を錆付かせてしまうため、コンクリートの劣化が進んだ。

◎火山灰シラスの美容効果
シラスは細かい粒子をもつため、クリームなどにも使用されている。
安い上に環境にも優しいクレンザーにも使われている。
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# by wxy117 | 2006-01-02 15:59 | これはイイ!
難問解決!ご近所の底力

ハチッとしてグー ~長野・東御(トウミ)市~

スズメバチに刺されないためには、スズメバチの習性を知ることが大事。
そこで向かったのが、古くからスズメバチの幼虫やさなぎを食用とする長野県・東御市。
ハチに刺されない対処法を伝授してくれたのは、スズメバチが大好きでスズメバチの博物館まで作ってしまった、地元建設資材メーカーの会長 塩澤義國さん。
刺されないためのポイントとは?

・ポイント【1】“巣に刺激を与えない”
スズメバチが人を攻撃するのは「巣を刺激された」場合。
実は、日常生活でも、庭木の手入れや野外で茂みに分け入った時など、知らず知らず巣を刺激し刺されてしまうことがあるので要注意!

・ポイント【2】“黒い色は避ける”
スズメバチは黒い色を認識することが得意。
逆に白い色はあまり認識できない。
そのため、巣やハチを刺激してスズメバチを怒らせてしまった場合、真っ先に狙われるのが髪の毛や瞳、黒い服。
そこで、野外に出る時は、できるだけ黒い服装を避け、帽子などをかぶるのがお薦め。
※香水や整髪料などの匂いにも敏感で黒い物と同じ反応を示すので注意

・ポイント【3】“ハチを振り払わない”
飛んできたハチを手で振り払うと、ハチは攻撃されたと判断し、反撃体勢に入る。
巣から離れた場所では、何もしないかぎり人間を襲うことはないので、むやみに振り払おうとせず、飛び去るまでじっとすることが大切。

・ポイント【4】“姿勢を低くする”
スズメバチに襲われた場合、姿勢を低くするとハチが人間を見失い、飛び去ることが多い。
ただし、巣の近くでポイント③のような黒い服を身につけている場合は、かがむ動きを追われ、引き続き刺される危険があるため、
その際は、できるだけ巣から遠くに逃げるのが安全。

では、刺された場合はどうするの?

<自分でできる処置法>
まず指で毒をつまみ出す
※口で毒を吸い出す場合は、傷や虫歯があるとそこから毒が入る危険があるので注意
患部を水や氷で冷やし毒のまわりを遅くする 
※アンモニアはハチ毒には効果なし
一刻も早く医師に診てもらう。

ハチあわせ封じ ~北海道・富良野市~

スズメバチの行動範囲は巣から半径1キロ以上。
スズメバチはその範囲内でエサや巣作りの材料を探すため、自分の家に巣がなくても、遠くからやって来て家にフラッと立ち寄る“たむろするハチ”に頭を悩ませている人も多いはず。
そこで、富良野市では5年前から、この“たむろバチ”を捕獲するペットボトルを使った簡単な“ハチとり器”を公園に設置し、抜群の効果をあげている。
設置場所は20か所以上、多く入ったものの近くには巣があることが多いため、ハチとり器は、巣のありかを知らせるセンサーの役割も果たしている。
現在、このハチとり器は布部小中学校など市内の学校にも広まり、子どもたちの安全を守っている。

その設置のポイントは?

・ポイント【1】“人通りから3メートル以上離す”
スズメバチと人が接触する危険をなくすため、洗濯干し場や往来の頻繁な遊歩道など、人のいる場所から3メートル以上離して設置すると安全。

・ポイント【2】“子どもが触れない高さ”
子どもがいたずらして、中に入ったスズメバチを逃がし刺されることがないよう、子どもの手の届かない場所に設置する。

・ポイント【3】“日陰につるす”
スズメバチはハチとり器の液体が出す樹液と同じ“発酵のにおい”に誘われて来る。
もし日なたにつるすと、発酵を促す微生物が暑さの中では生きていけないため、効果が激減してしまう。

ハチの巣だよ 全員追放 ~栃木・宇都宮市~

宇都宮市細谷(ホソヤ)地区では、小学校の子どもがスズメバチに刺されたことをきっけかけに、住民一体となってスズメバチの巣を見つけ、町から追放しようと試みている。
中心となって活動するのは地元で便利屋を営み、長年スズメバチの巣を駆除してきた神山宗教(カミヤマムネノリ)さん。
スズメバチを知り尽くす神山さんは、子どもたちに巣のある場所をゲーム形式で教え、巣に出くわした場合の対処法も指導している。
子どもたちは今では巣のありかをいち早く見つけ大人に伝える“伝令役”として活躍している。
一方、子どもたちのお母さんも、神山さんの指導を受け、町に巣を作らせないよう一軒一軒を訪問し、巣があるかチェックする“ハチの巣パトロール”を開始。

そのポイントは?

・ポイント【1】“巣ができそうな場所を見回る”
スズメバチは巣を守るため雨がしのげ、温かい場所に巣を作る習性がある。
そこで、軒下、床下や天井の通風口、戸袋、生け垣、植木鉢や容器の中などを、ハチを刺激しないよう慎重にチェックする。
※女王バチが一匹で巣作りを始めた時に発見すれば自分で駆除することも可能。

・ポイント【2】“巣作りできないよう予防する”
巣を作られるとやっかいな床下や天井の通風口は金網などで目張りすれば大丈夫。
生け垣は風通しをよくすれば巣が作られづらくなるので、こまめに剪定(せんてい)することが肝心。
巣を作られそうな容器などは外へ置きっぱなしにしない。

※その他、スズメバチのエサとなるジュースの空き缶や生ゴミを放置しない 。

放送から一年後の流山市。
市全体での駆除依頼件数こそ横ばいだが、出演者が多かった十太夫地区では、何と、相談件数が前年の3分の1に激減する成果を上げている。
その秘密が、富良野市の妙案「ペットボトルハチとり器」。
昨秋、今年5月と、住民が一斉に「ハチとり器」を製作。
地区内のスズメバチの多そうな場所に、取り付けたのだ。
その結果、実際にハチが続々と捕獲され、住民は、ハチ被害が減ったことを肌で実感している。
この9月には、地区の子供たちと一緒に、再度「ハチとり器」作りを決行。
被害根絶に向け、決意を新たにしている。

『ハチとり器』の作り方
用意するもの
■ ペットボトル(1.5Lの炭酸系飲料が凹凸がなくハチがすべりやすくてベスト)
■ ぶらさげる紐
■ カッター
■ 酒1升(1.8L)、酢600cc、砂糖750g <およそ8~10本分の分量です>
  ★ 一本分なら上記の数字をそれぞれ8~10で割った分量で試して下さい。
面倒くさいという方は、「乳酸菌飲料」だけを使っても効果があります。
  ★ 酒は日本酒以外にワインや焼酎でも効果あり。大切なのは「発酵する匂い」。
専門家の小野先生によれば、「傷んだブドウやその皮」を一つ入れると、微生物が増え、酒と酢の発酵を促進し、効果倍増になるそうです!

作り方
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(1) ペットボトル上部の丸みのある辺りに1.6cm四方の穴を3カ所開ける
(2) 砂糖、酢、酒を混ぜあわせ、ペットボトルの中に7cmくらいの高さまで入れる
(3) 口付近の出っ張りにひもを取り付け、ぶら下げる
  ★ 大切なのは「微生物が発酵する」ことですので、液体は加熱などせず、単純に混ぜ合わせて下さい!
穴は三ケ所 ※曲がったところにあけるとネズミ返しのようになる
ペットボトルは凸凹のないもの (炭酸系飲料の1.5Lなどがベスト)
液体は、・酒1升(1.8L)、・酢600cc、・砂糖750g
(およそ8~10本分の分量です) ※酒は清酒、またはワインなど

・取り付け場所
(1) 人が作業する場所(物干し場など)から3メートル程度離す
(2) 子どもが触れない高さに設置
(3) 日陰に設置(強い日に当たると発酵を促す微生物が死滅していまいます)
  ★ 取替え時期は「液面がスズメバチや他の昆虫であふれ見えなくなった」り、「液が蒸発して数センチに満たなくなった」ときが目安です。
  ★ 中身は、できれば液以外は「生ゴミ」として出すのがよいと思われます。
地域によってゴミの収集方が異なると思われますので、詳しくは地元の清掃局へお問い合わせ下さい。
  ★ 「スズメバチが中でたくさん息絶えていては仲間が近寄らないのでは?」という方、スズメバチは液の匂いだけを気にして近づいてきますのでご安心を。
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# by wxy117 | 2006-01-01 10:00 | 日本事件史